「みくに」はお墓の専門家として沖縄のお墓のあらゆる事柄をホームページ上で皆様に分かりやすくお伝えしていきたいと考えております。
すでにお付き合いあるお客様、まだお会いしていない方、お墓に興味をお持ちの方に向けて多くの情報や私どもお墓業者の事を知って頂きたいからです。
お墓をつくりたい方から良く耳にする疑問に以下のお言葉が聞かれます。
一言で「お墓」と言ってもそこには多くの「想い」が込められており、そこから出てくる問題も多く、上記のようにどれも悩みは深いものです。この想いからでてくる悩みと寄り添っていくのが「みくに」の存在意義ではないか考えております。
このページは、「お墓をつくりたい」という想いをお持ちの方にはじめに伝えたいこと、ほかよくある悩みやいただいた質問を元に内容をまとめていますのでよろしければ参考にしてください。
目次
お墓を建てる時期(タイミング)と決断力
まず考えるのは時期、タイミングです。
例えばゴールとして理想のお墓の完成を置いた時に逆算して、いつからその準備を始めたらいいのかを考えて今するべき事を模索しましょう。
行動を起こす前に念頭に置いて欲しいのは、お墓というのは故人やご本人様の想いだけでなく、家族の想いにも考慮が必要ということです。お墓を建てる時に気を付けたいこともありますが、おひとりの決断では後々の事を考えてみても賢明とは言えません。
極めて冷静で、落ち着く時期に今一度家族会議などを開いて家族の意見をじっくり聞いてみるのも良いでしょう。冷静な状態でご自分の考えを話してみる、ご家族の考えを聞いてみる事で最善の時期や方法が自然に見いだせるかもしれません。
時期については、お墓業者さんや相談のできるお寺さんなどに助言を頂いてからでも良いです。これまでの実績や経験から的確なアドバイスがもらえるかもしれません。また、お知り合いにお墓をたてた経験のある方がいればその経験談を聞いてみるのも良い方法と言えます。
調査や相談を重ねたあとの決断こそが大事
取り掛かる時期を決めたあとに必要なのは、決断力です。
この記事以外でもたびたびお伝えしていますが、お墓は決して安い買い物ではありません。
お墓とは終の棲家…いわゆる物件選びと類似するものがあります。誰しも物件を選ぶ時には不動産情報を入念に調べたり、相談や内覧などを重ね検討しますが、お墓を建てる時も同じような調査が不可欠です。
どんな契約でも判をつく以上ご自身にも責任が伴います。契約として判をつくならそれなりの覚悟と決断力が必要です。後悔しないためにもお墓を建てるなら「これでいいのか?」と各面で確認を繰り返し、納得のいく答えが見つかるまで相談することが大切なのです。
自分自身の希望と素直に向き合う
上記でも説明しましたが、ご家族の意見や業者さん、お寺さんのアドバイス、また身近な方への相談も大切ですが、最終的に決断するのはご家族の誰でもなく自分自身です。
ご家族の意見や周りのアドバイスも参考にしつつ、良いところで折り合いや意見のすり合わせをすることも大切です。自分の意見を主張する事、またその主張を具体的にまとめる事でご家族にもご自身が希望する事柄が伝わります。
話し合いを重ね、その先にある「自分の希望するお墓の実現」を目指しましょう。
自身と家族に合った販売業者の選び方
多くのお墓の建設は専門業者を通じて行われますので、お墓を生業としているいわゆる「お墓のプロ」と呼ばれる方々と付き合っていくことになるでしょう。
お知り合いがいる方は評判などを耳にする機会があるかと思いますが、一般的な方は口コミやすでにお墓を建てられた方のアドバイス、または自分で調べて相談や見積もりをお願いする方が多いです。
ここで気を付けて頂きたいのは、お墓の建設は決して安い買い物ではないが故にどちらに過失があるにしろ様々なトラブルが発生する可能性があるということです。
お客様の立場として損はしたくないのは当然の事です。しかし決して安くないお買い物だからこそ、お墓の値段でのトラブルや意見の食い違いなどが大きなトラブルへと発展しかねません。
懸念されるトラブルの多くは、上記にもあるように見積もり金額の相違や意見の食い違いです。
以上にあるのは実際にトラブルが起こってしまった方々の経験談です。
はじめは潤滑に進んでいるように思えても、軌道が歪んできて完成してみたら希望通りにできてないなど不満が残ってしまう残念な結果になってしまうことがあるのです。もちろん、こうしたトラブルは始めから起こらないに越したことはないです。
お墓の建設を思い立った日には、まず調査を重ね自分と家族に合う業者選びを始めるのがポイントです。
初めてのお墓の建設で「分からない」を多く抱えた方には、より一層注意して頂きたいものですが、不安な中での業者選びがはじまると予想されます。そんな時こそ慎重に物事を進め、計画を立て予算の範囲内でお墓を建てましょう。
特に重点を置いて頂きたいのは、選んだ業者さんとの「信頼関係」は得られているかどうか?そして、自分の希望に的確な提案がなされているかどうかです。
こんな業者には要注意!!
以下で挙げられる事例は実際にあった話です。お墓の業者選びをするにあたって以下のようなセールスマン、販売には気を付けてください。
①強引な営業で契約させる
その場で契約を迫ったり、契約するまで強引に約束を取り付けさせるなど、必死さが垣間見えてしまっている場合は要注意です。
会社の方針かもしれませんが、ノルマに追われる営業マンの人間性がむき出しになっているようでは信用なんてできるはずがありません。
②説明が不十分、もしくは詳細をはぐらかされる
大きな買い物なのに説明が不十分ではいけません。
書面による契約内容を自身でも熟読、可能であれば業者さんとの読み合わせ等があれば、なお安心できます。今まで知らなかったことを知ろうとするチャンスでもあるので知る努力をしましょう。
③店舗または事務所、工事現場を見せたがらない
始めに申し上げておきますが、店舗や事務所を持たない業者さんもある程度存在します。一概にそのすべての業者さんを要注意としている訳ではありません。
あくまで頭に入れておいて頂きたいのは、マンションやアパートの一室に住所を置きながら契約を成立させたら他の業者に丸投げしてしまう、その結果十分なフォローやメンテナンスを受けられない…といった悪質な販売業者もいます。
④全額前払いなどの条件を提示してくる
「契約時に全額前払いして頂ければ割引します」と言われると気持ちが少し揺らいできませんか?しかしそんなセールストークをされたら少し注意が必要です。
目先の値段に目をとられてはいけません。本来大きな金額の取引や契約がある場合、工事着工前に払ういわゆる「契約金:手付金」の相場は約4~5割程度といわれています。完成した際に残金を支払うスタイルにする事で前払い金トラブルを未然に防げますよ。
契約金、中間金、残金と分かれているパターンもありますが、業者や条件によって料金が変動する場合があるので相談しながら進めてください。
⑤不自然な値引きスタイル
「期間限定」「お客様だけ特別」「優待価格」どれもお客様にとっては魅力的なワードたちです。また、他社との比較をされたり、価格競争に持ち込むセールスマンもいます。
そのすべてが怪しいのではありませんが、魅力的なワードだからこそ気が緩みやすく冷静な判断が出来なくなってしまう恐れがあるので気を付けましょう。
業者選びは冷静で的確に見極められる目が必要ですが、懸念されるトラブルを知っておくことも重要です。過去に実際にあったお墓にまつわるトラブルを頭に入れておくことでいざご自身が対峙した時に冷静になれる材料になるかもしれませんよ。
お墓づくりに焦りは禁物
お墓の建設の際には綿密な計画が必要不可欠です。契約までにご自身で行う情報収集、契約時の業者さんとの相談、着工から完成までしっかりと段取りを組んで行わなければなりません。
人間は焦ると感情的になり不安になります。
悪天候などで計画に誤差が生じる事もありますが、そうなった場合焦らずに業者さんの打開策に耳を傾けましょう。
安い買い物ではありませんのでお気持ちはわかりますが、焦りや不安な心がでてしまう前に業者さんに問い合わせるなどをして時間をとってもらい心配事を一つずつ解消していきましょう。
信頼できるお墓の販売業者との話合い
業者さんを決めたら、ご自身とご家族の希望や要望を具体的に伝えきれるかも重要なポイントです。先に行われたであろう家族会議の議事録のようなものがあれば率直に希望を伝えられるかもしれません。なるべく事前に準備できるものはまとめていくと良いですね。
業者さんとの話し合いの時に気づいた事や心配事は積極的に聞き、プロの業者さんからの提案にも耳を傾け最善のお墓づくりを共に目指しましょう。
まとめ
お墓づくりというのは時間はもちろんの事、その他に考えなければならない事が多くあり、根気のいる事柄でもあります。ご自身の希望だけでなくご家族の要望も取り入れ、「皆で考えるお墓づくり」が実現できれば幸いなことだと思います。
その人生を終える前にお墓の事を考えるなんて縁起が悪い…とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、大切な方が故人になってしまわれては、せっかくのご希望も通すことが難しくなりかねません。
ご本人様とそのご家族の方が双方に納得する条件でお墓づくりを行うのは決して簡単なことではありませんが、時間と心に余裕のある時期に考えておくのも賢い方法です。
つまり、いざという時に困る事のないよう盤石な状態で準備をしておくのはご自身の為であると同時にご家族の為でもあるのです。そしてそれが終活の一環です。
お墓とその方の想いに寄り添う事を生業としているからこそ、どの方にもはじめに伝えておきたいメッセージとしてこの記事を書かせて頂きました。この記事を通して、今一度お墓について少しでも考えて頂ければ幸いです。
これからもお墓に関する専門家として、多くの皆様に情報を発信し続けられるよう邁進して参ります。長文、駄文ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。また次回お会いしましょう。