近代化する納骨式での配慮と流れについて

納骨式は昔から、四十九日の法要と合わせて執り行う家々が多いですが、葬儀スタイルが近代化してきた今では、納骨式もより簡略化し、家族のみで行う家々も増えてきました。

四十九日までに納骨式を執り行うのは今まで常識とされてきましたが、現代では納骨式を行う際にまだお墓がなかったりする場合もあるのであまり気にしなくなってきました。

また、ごくごく身内だけで行うスタイルよりさらにカジュアルなスタイルになってきました

そこで今回は、近代化してきた納骨式の中でもせめて心がけておきたい配慮についてお伝えしていきます。

そもそもの納骨式の流れ

冒頭でもお伝えしたように、本来の納骨式は四十九日などの法要に合わせて執り行うのが一般的ですが、まだお墓がないなどの理由でタイミングが合わないときなどがあります。

そんなとき、他の法要を一緒には行わず、納骨式のみを執り行うことになりますが、その流れが以下になります。

①納骨式の約1ヶ月前に故人と親しかった知人や友人、親族などに納骨式の案内ハガキを送付します。

②納骨式の服装は、他の法要を合わせることが多いという理由から喪服で参列するのが良いでしょう。

③納骨式では僧侶を読んで読経供養をお願いしますが、菩提寺があればそこでお願いする必要があります。

④納骨式後には会食を設けて、参列者に食事を振る舞います。

⑤参列者がお帰りの際には引き出物となる「消え物」(お茶や石鹸などの使ったらなくなるもの)をお渡しします。

以上が納骨式のみを執り行う際の本来の流れになります。

家族のみで納骨式を行う場合

知人・友人や親族を呼ばずに家族のみで納骨式を行う場合、より気軽に執り行うことができますが、やはりあくまでも式ですからラフすぎてはいけません。

例えば、家族のみであってもお坊さんが到着する30分前には到着し、お墓の掃除や供え花、お供え物などの準備をしておいてください。

また、カジュアルな服装でも構いませんが、ある程度常識あるきちんとした格好をするのが良いでしょう。

できれば濃紺やグレーなどの地味目なきちんとした「平服」での参列が望ましいかと思います。

お墓の扉の開閉は石材店へ

家族のみで納骨式を行う場合、自分たちでお墓の扉(カロート)の開閉まで行うことも多々あります。

しかし慣れてないなりに不安も多いですし、素人では開けにくいお墓などもあります。

そのため、読経供養もない家族のみの納骨式であっても、実際の納骨作業は石材店にお願いすることが望ましいでしょう。

納骨式の伴う作業を石材店にお願いする場合の費用は、だいたい15000円〜20000円ほど。
それほど大きな金額でもないので難しい部分は専門業者にお願いして、無理をしない納骨式にしてください。

周りへの配慮を忘れず

たとえ家族のみで行う納骨式であっても、親族や知人・友人などへの配慮が必要ないかというと、そうではありません。

親族や知人・友人からすれば、何も連絡がないまま納骨式が終わっていたということになるのであまり気持ちのいいものではありません。

そのため事前に親族や知人・友人には一言、「納骨式は家族のみで執り行います」と伝えれば、その内容も理解できるはずなので、挨拶さえしておけば、問題が起きないことが多いです。

連絡手段は直接電話する方法や、案内ハガキとして納骨式を行う旨を伝えながら、日時は書かずに家族のみで執り行う旨を伝える方法があります。

霊園にも配慮を

近年の家族のみで行う納骨式ではよりカジュアルになってきていて、時には読経法要をも省略するものも見られます。

ただ、読経法要を省く場合でも寺院霊園では注意しなければなりません。
なぜなら寺院ですから宗旨宗派があるからです。

寺院霊園にお墓がある場合、そのお寺が菩提寺になっていることが多く、菩提寺に相談をせず、読経法要を省略した納骨式を執り行うのは失礼にあたります。

またそのようなことをしてしまうと、「宗旨宗派にこだわらない供養をしたい場合は他の霊園に移っていただきます」などの大きなトラブルにもなりかねません。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は家族のみで納骨式を執り行う場合でも配慮すべきことについてお伝えしました。

家族のみの納骨式は気軽に行うことができますが、その他親族や故人を親しかった知人・友人にも配慮してその旨を伝えることが大切です。

よりカジュアルになってきている現代であっても、納骨式は立派な「式」なので、ラフすぎるのもよくありません。

きちんと故人を供養する気持ちを持って、納骨式を行うのが故人にとっても嬉しいでしょう。

  • エンドオブライフYoutube
  • 沖縄就活案内所Youtube