霊園墓地の事情と永代供養墓の特徴

霊園墓地

霊園墓地について

霊園墓地では、霊園を管理するものが居り「市町村(公営)」「お寺(宗教法人)」「財団法人」の三つに限定されています。これらを事業主体と言います。

市町村の経営する公営墓地では新しく販売する区画が出ると、市の広報誌などで募集(公募)を呼びかけます。その後抽選会を行います。

公営ということもあり、墓地代が安価なため競争率はかなり高く、すぐに埋まってしまいます。最近では新規公募自体あまり行われていません。

個人墓地と霊園墓地の形態についてはこちらのページを参考にしてください。

宗教歩人・財団法人が主体

こうした公営墓地の不足を補っているのが、お寺(宗教歩人)や財団法人が主体となった霊園です。

寺院霊園(お寺主体)はお寺が許可、管理を行うもので販売はお墓業者に委託するのが一般的です。お寺によっては宗派を限定するところもありますが、宗派や檀家を問わず誰でも申し込みが出来る霊園もあります。

この場合注意して頂きたいのは、各霊園ごとに規定があり規定の認識不足からトラブルになってしまうケースもあるのでしっかり確認する事が大切です。霊園墓地で起こる可能性の高いトラブルで詳しくご紹介していますので参考にしてください。

現状、沖縄県内では販売可能な霊園は複数ありますがそのほとんどが東海岸沿いに集中しております。

次に財団法人霊園ですが、こちらは県内に2か所あり民間企業からの寄付を募って立ち上げられた公益法人です。

永代供養墓について

永代供養墓

近年お墓の新しい形態として「永大供養墓」と呼ばれるものが霊園を中心に増えてきました。

身寄りがない方や継承者のいない方、お墓に大きな予算を掛けられない方など様々な理由で主に都心部で需要が増えてきています。

沖縄県内の霊園でも様々な形態の「永大供養墓」が見られるようになりました。

そもそも「永代供養墓」とはどのようなお墓なのでしょう?

お墓の形は霊園の規模によってさまざまですが、あえて言うなら「共同墓」のようなものです。アパートのように一つ一つが個室になっており、一定の金額を納めればその一室を三十三年忌まで、もしくわ永代に渡って使用することができます。

期限付きの契約の場合は期限が来ましたら遺骨を集約する場所に骨壺から遺骨のみを出して合祀します。※合祀(ゴウシ)=二柱以上の神や霊を一つに合わせ祀ること。

合祀には様々な方法があり、新仏の遺骨をお墓に納骨せず、すぐに合祀を希望される方には合祀墓としての対応も出来るようになっています。

また、古い墓から移りすでに三十三年忌を終えたご先祖様を安置するために合祀墓を利用される方も居ます。

「永大供養」の名の通り、お坊さんが永代に渡って供養してくれます。

お坊さん

個々の事情がありお墓参りが出来ない人に代わって、またはお参りする方が居なくてもお坊さんが代わりに供養してくれます。

永代供養墓は一般のお墓(霊園)に比べ料金が安い事が特徴です。霊園での一般のお墓の場合、代金が約100万円程なのに対し永代供養墓は約30万円からと大分お求めやすくなっております。

納骨方法や契約の形式によって料金の違いは生じます。お求めの際には各々の業者によく確認する事をお勧めします。セット料金を一度払えばその後の管理料、お布施、寄付金など一切費用は掛かりません。

寺院墓地霊園でも、永代供養墓の場合は宗旨宗派は問いません。また、その寺院自体の宗旨宗派にこだわることもありません。

現在のところ、県内で永代供養墓を持っている霊園で有名なのは、大里・中城・具志川・名護・宮古島・泡瀬のメモリアルパークがあります。またそのほかの寺院等でも永代供養を行っているところがあるので考えがありましたら調べてみるのも良いでしょう。