沖縄のお墓は本土と比べてとても大きなお墓が多いですよね。
この大きなお墓(門中墓)は基本的にコンクリートで作られています。そのため、昔からひび割れに悩む家も増えてきました。
これを解決するために本土と同じように雨風にも強い御影石が人気となってきています。
では一体なぜ、お墓を立てるのに御影石がよく使われているのでしょうか。
今回は沖縄で新しくお墓を建てる上で、沖縄に適したおすすめの種類や人気の石材をお伝えしていきます。
御影石
沖縄は高温多湿の地域であり、毎年夏には台風がきます。また島国のため海からの潮風にも気をつけなければいけません。
そんな特徴のある沖縄に適した暮石はやはり御影石です。
昔の沖縄では琉球石灰岩や大理石の需要が高い時代がありましたが、どちらも耐久性で考えると、比較的塩害を受けやすいです。
沖縄の特徴を加味して耐久性の高い石材を選ぶとなると以下の3点に注意して選ぶ必要があります。
①水はけが良い
水を吸水しやすい石材は、寒くなるとひび割れの原因になりやすいため、水はけの良い石材を選ぶと良いでしょう。
②目が細かく、キメが細かい
石の性質が詰まっているほど硬度もあり、水はけの良い石材が多いうえ、磨くと光沢が増すので美しさの面でもおすすめです。
③硬度がある
大理石や琉球石灰岩は柔らかく、彫刻などを施すには加工しやすいメリットがありますが、一方で傷つきやすいとも言えます。
これらは素人目には判別しづらいので、良い石材屋さんと出会うことを意識するとあとあと安心して進めることができます。
国産の御影石は高価
沖縄のお墓の墓石では、国産の種類も多く利用されますが、国産は比較的割高になりやすいです。
御影石の墓石の種類と言えば、花崗岩・安山岩です。ただ、花崗岩・安山岩とひと口に言っても、産地などにより様々な銘柄があります。
花崗岩なら香川県産出の「庵治石(あじいし)」や、兵庫県の「本御影石(ほんみかげいし)」が有名です。
安山岩は「小松石(こまついし)」などがあります。
しかし、これらは比較的最高級品ですので、沖縄で建てる墓石の種類としては、「予算や大きさにより」選びたい墓石です。ムリをせず一般的な御影石を選ぶことも検討してください。
御影石の色は「グレー」以外にも!
沖縄では琉球墓に合った、グレーの御影石に需要があるものの、御影石とひと口に言ってもさまざまな色合いがあります。
全国で御影石の人気色が違うのは、その地域で採取された石材を利用することが多いためです。
九州エリアでは黒御影石が人気なのですが、沖縄ではグレーの御影石が多いです。
東北地方では黒御影石が多く見られ、関西へ行くと白御影石が主流になります。
これ以外にも愛知県で採取される「大島石」は青いですし、桜色の万成石も美しく人気のある色です。
輸入石材を合わせると緑やクリーム色など多様な色目を見つけられます。
安価な輸入石材
あまり予算がないという場合には輸入石材を選ぶのもひとつの手です。
高級国産御影石での小さなお墓で比較検討すると、輸入石材を選ぶことで、同じ大きさでも100万円以内に収まることも多くあります。
世界各国から輸入される石材は、定番の中国の他にも、黒御影石ならインドやアフリカ、白やグレーの御影石ではポルトガルや韓国からの輸入石材があります。
その他スウェーデンの赤御影石も有名ですし、多く輸入されるインドからの御影石では緑色も人気です。近年では特に中国産やインド産が手ごろで質も良く、安価に求めることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は沖縄でお墓を建てる際に検討したい石材をお伝えしました。
現代では基本的に御影石を選ぶことが多くなりました。その御影石の中にもさまざまな種類があり、価格帯も幅広いです。
予算によって輸入石材も検討するものありかもしれません。ひとくちに安価とはいっても質が悪いわけではありません。
ぜひお墓の種類に悩んでいる方はこれらを参考に検討してみてはいかがでしょうか?