家族葬のうちの1つの『リビング葬』という選択肢。その費用やメリットについて解説

本日は『リビング葬』について解説していこうと思います。まず初めに、『リビング葬』という言葉は初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。

リビング葬は家族葬のうちのひとつで、ごくごく小さい会場で執り行う葬儀スタイルのことです。

近年の傾向として、大きい会場で故人を送り出すより、小さい会場であってもより丁寧に故人を送り出してあげたいと考える家族が多くなっています。

今回はそんなリビング葬を行うメリットや、気になる費用についてお伝えしていきます。

リビング葬を選ぶメリット

まず沖縄でリビング葬を選ぶ傾向として多いのが、もとから家族葬を検討していた遺族です。

沖縄の葬儀は多くの弔問客が参列しますが、リビング葬では茶毘広告も出さずに家族のみの葬儀が多い傾向にあります。

そこでリビング葬のメリットは2つあります。

①対応に追われることなく、ゆっくりと故人を弔うことができる。

リビング葬は一晩を通して故人の傍にいることができ、自宅のような会場のため弔問客をリラックスして招くことができます。対応に追われるようなこともほとんどありません。

②その場で寝泊りをすることも可能。

体力的に2日間の参列が難しい遺族が多い場合には、その場で寝泊まりできて楽ということや、弔問客を招く際にも掃除を心配することがありません。

このようにリビング葬は対応に追われすぎて忙しいなどということもなく、リラックスして行えるというのが1番のメリットです。

リビング葬は自由葬が多い

沖縄のリビング葬では宗旨宗派を問わない自由葬を選ぶことが比較的多くなっています。

一般的な葬儀ではお坊さんを呼んで読経供養が行われますが、そうなると遺族は喪服などに着替える必要があります。

前述したようにリラックスした状態で行われるリビング葬では、普段着で葬儀を進めたい意向が強いです。

そのため、お坊さんを呼んでの読経供養は行わず、各々が故人に話しかけたり、家長が御願のグイスを唱えたりしながら供養します。

もしお坊さんを呼んで読経供養をするとなると、お坊さんへのお布施として

・読経供養・・・3万~7万円ほど
・お車代・・・5千円ほど
・御膳代(食事代)・・・5千円ほど

を包むことが一般的とされています。

リビング葬の費用はどれくらい?

リビング葬での目安の金額としての一例を紹介します。

なぜ目安なのかというと、近年の葬儀は形式が昔と比べて自由になってきた(例:お香典を受け取るか否か等)ため一概にいくらかかるとは言い切れないからです。

《沖縄のリビング葬の例》

①会場・生花代・・・120万円(この例では生花は多め)
②遺影・位牌・枕飾り・後飾り・礼状など・・・9万円
③返礼品・通夜ぶるまい・精進落とし(20人分)・・・27万円
④車手配(寝台車・霊柩車・マイクロバス)・・・14万円
⑤立替金(火葬料・収骨器など)・・・8万円
⑥供花1対(2基)・・・2万円
⑦サービス料・・・10万円

このケースでは合計190万円でした。

これはあくまで目安ですが、お香典をいただかない代わりに返礼品を用意しない、などでより安くすることもできます。

リビング葬の会場例

最後に沖縄でのリビング葬の会場はどのようなものがあるか例を見ていきます。

沖縄でのリビング葬は新しいスタイルでまだまだこれからという印象がありますが、リビング葬を積極的に扱い、会場を用意している会社もあります。

リビング葬の会場は主に平屋の小さな一戸建てで、リビングから広がる棺が入る畳間、カウンターキッチンがあります。お風呂も完備されており、モデルルームのような清潔感があります。

この他、リビング葬を前面に押し出してはないものの、風呂場やキッチンを完備した斎場では寝泊まりOKのところが多いです。

その他、アパートタイプの一室を利用したリビング葬の会場もあります。

これらの会場ではリビング葬はもちろん、法要にも対応している場合も多いので一度問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は沖縄でのリビング葬のメリットや費用についてお伝えしてきました。

近年リビング葬の需要は徐々に高まってきています。その理由として、負担が少なくリラックスして行えることや、自由葬に近い形のスタイルのためさまざまな希望が叶うことがあるからです。

最近では、リビング葬で音楽好きな故人を送り出すために、弾き語りをしながら葬送するスタイルもありました。

このようにリビング葬は故人をゆっくりと偲びながら葬送したい家族にはうってつけなため、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

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