これから介護ロボットについて

本日のテーマは「介護ロボット」です。

高齢化が進む現代社会で、介護を求めている高齢者は増えていますが、
介護従事者は慢性的に人手不足が続いています。
そこで、介護の現場を変革できる可能性を秘めているのが「介護ロボット」です。

糸数

介護ロボットとは、介護の現場で使用されるロボットの総称で、
その役割を大きく分けると次の6種類です。

①移乗介助 
ベッドから車椅子、車椅子からトイレなど移乗を介助する。

②移動支援 
車椅子型や歩行支援型など、移動をサポートする。

③排せつ支援
排尿のタイミングを知らせるものや、排せつ物の処理を行うトイレなど。

④見守り・コミュニケーション
センサーで要介護者の位置を確認するものや、
声や顔の動きでコミュニケーションを取れるもの。

⑤入浴支援
浴室から浴槽までの移動や、湯船につかる動作を支援する。

⑥介護業務支援
ロボットから得た情報を蓄積して、要介護者一人一人に必要な支援を分析する。

動画制作:晃浩

介護ロボットの利点は、介護する側の肉体的負担の軽減はもちろん、
介護を24時間対応可能なものにすること、また、
介護される側の心理的負担を軽減することにあるとされています。

ただその一方で、導入の掛かる初期費用が高額である点や、
介護する側がロボットを充分に扱えるかどうかという技術面以外の問題も残されているため、
まだ充分に浸透していない現実もあります。

ですが、今後の介護を考えるうえで、
介護ロボットは大きな希望の1つになるとともに、
終活においても大変重要なキーワードになるはずですので、
今回はその介護ロボットについての最新情報をお届けします。

見守り介護ロボ 老人ホームで実証実験 入居者を混乱させない技術備える…ソニーG開発

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高齢者に優しく語りかける介護ロボット(6月2日、川崎市多摩区の特養「よみうりランド花ハウス」で)

SafeFrame Container

 ソニーグループ(東京都港区)が、介護施設向けのロボット開発を進めている。多忙な職員に代わり、入居者とコミュニケーションを図りつつ、見守る機能の確立を目指す。子どものような親しみやすい容姿と、認知症のケア技術を取り入れた独特な動きが特徴で、介護施設での実証実験でも入居者の反応は上々という。(野口博文)

 「おばあちゃん、おっはよー。今から行くよ」。先月2日、特別養護老人ホーム「よみうりランド花ハウス」(川崎市)1階の共有スペースで、高さ83センチのロボットが88歳の女性入居者の正面から、かわいい声で話しかけた。時折、大きな目をぱちくりさせつつ、首をかしげた。

 登場したのは開発中の見守りロボット「HANAMOFLOR(ハナモフロル)」だ。「はなちゃんと呼んでね」。前もって組み込まれたプログラムどおり、女性の左隣までゆっくり移動し、再び声をかけた。

 孫が祖母に甘えるように、ロボットは女性と視線を合わせ、「『きらきら星』を歌いましょう」と誘った。女性も一緒に歌を口ずさんだ後、「上手だね。かわいいわ」と笑った。

ケア技術導入

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「介護現場に役立つロボットを早くお届けしたい」と語る袖山さん

 同社で開発を担当する袖山慶直さん(43)によると、このロボットの特徴は、高齢者に少しずつ近づいて声をかけたり、視線が合ってから会話を進めたりする動きだ。フランス発祥の介護技術「ユマニチュード」の手法で、高齢者を驚かせたり、混乱させたりしない効果がある。

 開発にあたり、袖山さんらは同施設で職員の日常を分析。職員が入居者の個室内でトイレ介助などを行う際、共有スペースで過ごす多くの入居者の見守りが手薄になることが分かった。

 入居者によっては職員の姿が見えなくなると、落ち着きを失い、怒り出す。職員が手薄な時間帯をロボットで補うには、まず入居者に受け入れてもらう必要がある。そのため、同社はこの介護技術の導入を決めた。

 実験後、同施設の介護福祉士の北谷和紀さん(37)は「入居者が生き生きとしている」と話した。橋本政彦施設長は「職員にとって、見守りが手薄な時に助けてくれる『相棒』のような存在になってほしい」と、期待を述べた。

 このロボットは現在、体温計測などもできるが、プログラムに沿った動きにとどまる。同社は今後、人工知能(AI)や顔認証システムを導入し、入居者を1人ずつ判別し、自然な会話ができるようにしたいという。袖山さんは「多くの高齢者に喜んでもらえるロボットにしたい」と語っている。

見守りロボット「HANAMOFLOR(ハナモフロル)」 介護施設で活躍中

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230705-OYTET50000/
より記事を転用させて頂きました。

     
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