7月11日 「世界人口デー」

世界人口デーとは?

毎年7月11日にある国際記念日で、世界の人口問題や家族計画への意識を高める日である。
国際連合開発計画の「Governing Council」が1989年に定めた。

1987年の7月11日に世界人口がおよそ50億人を超えたとされ多くの関心を集めたことから制定された。
50億人目の赤ちゃんは、1987年7月11日、ユーゴスラビアで生まれたマテイくん。
国連人口基金(UNFPA)が認定し、当時のデクエヤル国連事務総長は
「マテイちゃんと同じ世代の人々が平和に暮らせるように」と祝福の言葉を贈りました。
世界人口が50億人になったことを記念して、国連人口基金(UNFPA)は1989年から、
7月11日を「世界人口デー」と提案し、1990年に国連総会で正式に国連デーのひとつとして決められました。

なお、20年後の2007年7月12日の時点で、世界人口はおよそ67億2755万1263人だと見積もられた。
また、国連経済社会局(UNDESA)人口部が2022年7月11日に発表した「世界人口推計2022年版」によると、
同年11月15日に世界人口が80億人に到達すると予測されている

これからの世界が抱える3つの人口問題

人類と地球の危機「成長の限界

「成長の限界」は、1972年に出版された人口増加に関する研究レポートである。
「1960年代の人口増加率と経済成長率がそのまま継続した場合、
100年以内に地球の成長は限界を迎える」という予測結果で、世界中に衝撃を与えた。

人口増加や過度な経済活動に歯止めが効かないまま推移した場合、
食糧不足や資源の枯渇、環境汚染など、ありとあらゆる問題が引き起こされると予想している。
もしこの予想が現実になれば、人口は減少し、地球も崩壊の一途をたどっていくだろう。
だからこそ、人口増加にも経済活動にも、適切なブレーキをかける必要がある。

人口の急激な増加「人口爆発」

「人口爆発」とは、急激なスピードで人口増加が進むことを言う。
人口爆発が起きた場合、それに対処するための環境整備が間に合わない。
よって、以下のような問題が多角的に発生すると予想されている。

・貧困層の拡大
・食糧不足
・環境破壊
人口爆発がもたらす具体的な影響や各国の対策については以下の記事で具体的に解説している。

少女や女性の権利「ジェンダー不平等」

世界人口増加の背景には、女性や少女への性暴力や望まない妊娠といった問題も隠されている。
貧困生活の中、自身の生き方を選択できる女性や少女は少ない。
適切な教育を受けられないまま、過酷な環境に晒され、
望まない妊娠と出産を繰り返してしまうケースもある。

世界人口白書においても、少女や女性が被っているさまざまな被害について警鐘を鳴らしている。
人口問題を解決するためには「ジェンダー問題の解決」が不可欠であり、
そのためにはより多くの人々が、問題に真正面から向き合う覚悟が必要と言えるだろう。

     
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