「テレビで紹介していた宇宙葬って、なに?」~地球を離れてお送りする新しい葬送法の話~

おはようございます。今日は深い睡眠で目覚めも最高です。
今朝は、暖かい朝を迎えました。
日々に春が近づいている事が体感できる今日この頃です。
昨日もFMぎのわんで「幸せを招く先祖とお墓の話」の60分の生放送をさせて頂きました。 感謝します。
一昨日のテーマは「テレビで紹介していた宇宙葬って、なに?」~地球を離れてお送りする新しい葬送法の話~お葬式文化の源流を探る話~についてお話をさせて頂きました。

※ご興味のある方は、みくにのお墓のYouTubeでご視聴できますので宜しくお願いします。

★今日も一期一会の気持ちを忘れずにお仕事さえて頂きます。
宜野湾市の今日の天気は最高気温21℃最低気温15℃降水確率30% 

今朝は、昨日のFM宜野湾で放送させて頂きました「幸せを招く先祖とお墓の話」について書かせて頂きます。

テーマは、「テレビで紹介していた宇宙葬って、なに?」~地球を離れてお送りする新しい葬送法の話~についてです。

先日NHKの番組で、宇宙葬というのが取り上げられていました。遺骨をロケットに乗せて宇宙へ打ち上げるという葬送法です。

世界にはさまざまな葬送法があるといっても、すべて地球内で完結するものであり、宇宙空間へというのは初めてです。

従来とはまったく違った弔い方なので、宇宙葬について少し調べてみました。

宇宙へ送れるのは数グラムの遺骨だけ

ただ、宇宙空間へといっても、遺骨のすべてをロケットに乗せるわけではなく、1gから多くても7グラム程度だそうです。そのため、遺骨というよりも火葬後の遺灰といった方が実態に近いかも知れません。

したがって、宇宙葬にする遺骨以外は地球上でお墓に入れるなど、別途供養の仕方を考える必要があります。宇宙をお墓にするわけではありません。

最後は流れ星になるプランもある

NHKで紹介された宇宙葬では、打ち上げられたロケットに人工衛星が搭載され、それに遺骨の入ったカプセルが収められているそうです。人工衛星は宇宙空間の軌道に達すると、最長で240年間地球のまわりを回った後、大気圏に突入して燃え尽きます

その際、流れ星のように輝くので、非常にロマンチックという話でした。ちなみに、このとき宇宙に旅立ったのは生前航空会社のCA(キャビンアテンダント)だった女性なので、故人にお似合いの弔い方といっていいでしょう。

宇宙に行きたいという故人の夢を叶える

宇宙葬は自然葬のひとつと位置づけられる場合もあります。自然葬といえば、チベットの鳥葬や、遺体を棺などに収めずそのまま埋葬する土葬などが頭に浮かびますが、近年では遺骨を粉砕して海にまく散骨が人気になったりしています。

人気の背景には、死後は文字通り自然に還ることができるという点があり、宇宙葬はそれをさらに発展させたものといえるでしょう。また、ぜひ宇宙に行ってみたいと考える人には、死後ではあっても夢を叶える葬送法になり得ます。

日本でも申し込みができるようになっている

最初に宇宙葬が行われたのは1997年だそうです。このとき、アメリカのロケットに載せられたのは、映画スタートレックのプロデューサーだった人など24人の遺骨でした。

その後、少しずつ広がっていき、現在までに300人のほどの遺骨が宇宙に旅立ったそうです。打ち上げ地は今のところアメリカが中心なので、宇宙葬を取り扱う業者もアメリカを中心とした海外の会社が多かったのですが、近年は日本にも代理店ができており、国内での申し込みもしやすくなりました。

ちなみに、前述のNHKで紹介された宇宙葬も日本の代理店が扱い、アメリカのスペースX社のロケットで打ち上げられました。

費用は100万円くらいから

宇宙葬には、いくつかのプランがあります。まず宇宙探査機のような機体に遺骨を載せて打ち上げ、宇宙のはるか彼方へいつまでも飛び続けるというもの。

このプランの場合、費用は1グラムの場合で250万円ほどです。1グラムでお墓が1基建てられるほどの値段になります。もちろん遺骨の量が多くなれば金額もさらにふくらみます。

もうひとつは、NHKで紹介されていた人工衛星プランで、こちらが95万円から。最後は流れ星になるので、流れ星供養ともいうそうです。

宇宙のゴミにならないように

ちなみに、遺骨を収めた人工衛星が永遠に軌道上を周回するようにすることも技術的には可能なようです。しかし、現在でもすでに寿命を迎えたり故障したりして捨てられた人工衛星が数多く地球のまわりを回っており、これがスペースデブリ(宇宙ゴミ)と呼ばれて問題になっています。

そのため、遺骨を収めた人工衛星が宇宙のゴミにならないように、いずれは地球の大気圏に再突入させて流れ星にするのだという話もあります。

お月さまをお墓にする

さらに宇宙葬には月面プランというのもあるそうです。これはカプセルに入った遺骨を月の表面に送り込むもので、月をお墓にするお弔いともいえます。費用の例として、こちらも250万円からとなっています。

月を見上げるとき、故人のお墓がそこにあると思えば手を合わせることができます。距離の遠さもコロナも関係なく、いつでもお墓参りができるので、ある意味合理的かも知れません。

バルーンを使えば安価で手軽に

また、最近はバルーン葬も人気を集めているそうです。これは遺骨を収めたバルーンつまり風船を飛ばすもので、成層圏に達した風船は割れて散骨されるというものです。宇宙空間は高度100km以上とされているので、高度10~50kmの成層圏は、厳密には宇宙空間とはいえませんが、いまのところ宇宙葬として扱われています。

バルーン葬の場合は費用が20万円からと宇宙葬の中ではケタ違いに安価なこと、さらに日本国内から飛ばせることなどが人気の要因となっています。

まとめ

宇宙に行ってみたいという夢を持っていた故人に宇宙葬は適しているといえますが、宇宙に送れるお骨は多くても数グラムで、費用はお墓1基分くらいかかります。

地球上でもお墓を用意するなど、別途供養の手段を用意する必要があります。

果てしなく宇宙の彼方に向かって飛び続ける、地球を周回後に再突入して流れ星になる、お月さまをお墓にするなどのプランがあるほか、バルーンを使って成層圏で散骨するというリーズナブルな方法もあります。

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