納骨堂を利用する利点は?本州と沖縄の風習の違いなどの観点から解説

近年の沖縄でも納骨堂を利用する方々が増えてきています。

納骨堂は遠くまで行かずともお墓参りができる立地環境にあるため、都心部に多い傾向にあります。

しかし、沖縄はもともと広大な土地に個人墓地を立てることが多いため、納骨堂に納骨するとなると親族からの反対に会う可能性もあります。

そんな中、納骨堂を利用する利点も多々あります。

そこで今回は沖縄で納骨堂を選んだ人々の体験談を紹介していきます。

本州式が多い沖縄の納骨堂

沖縄で納骨堂を選んだ方聞くと、「本州式のお墓参り作法が、グリーフケアになると考えた」と言うものもありました。

沖縄では年間を通して大きなお墓参り行事がありました。

旧暦1月のジュウルクニチー、清明の節気のシーミー、旧暦7月7日のタナバタなどです。

しかし、沖縄では「他のお墓の魂や無縁仏が、寂しい想いをするから」などの理由で、お墓参り行事以外の気軽なお参りは良しとされていません。

その一方、本州式の色が強い沖縄の納骨堂では、仏教の教えに基づいて「いつでも思い立った時にお参りに来て良い」とする施設が多くなっています。

そのため納骨堂が開いている時間帯であればいつでも故人の遺骨を前に、手を合わせて話ができるので、家族を亡くした悲しみが癒えるまでは、いつでも気軽にお参りできる納骨堂が良いと考える若い世代も増えています。

夫婦二人揃って

沖縄では、従来の「お墓が建てられるまで」という考え方と同じように一時的に預かるための選択もあります。

ただ、新しい沖縄の納骨堂への利用方法としては、数か月などの単位ではありません。

終活が認知されてきた現代では、「二人一緒にお墓に埋葬して欲しい。」と言う夫婦も増えています。

そこで、夫婦で沖縄の納骨堂を生前契約し、先に亡くなった方の遺骨を預かり、残った方が亡くなった時に一緒に埋葬する方法を選んだ事例が見られるようになりました。

さらに沖縄の納骨堂に二人で収蔵され、契約年数が過ぎたら、二人で合祀墓に合祀埋葬されるといったような選択もしばしば見受けられます。

近年の沖縄の納骨堂

けれども現代ではスペースこそ小さいものの、沖縄の納骨堂もお墓としての機能を果たす施設のほうがより多く見受けます。

このようにお墓としての機能を果たすような納骨堂を「霊廟(れいびょう)」と言い、堂を守る神様と共に、お墓参りもできる施設が出てきました。

このような沖縄の納骨堂は15年など、契約年数が定められていることが多く、永代供養が付くことも多いです。

そのため沖縄の納骨堂では、本人が生前に契約をする事例も増えてきました。

御願は出来る?

ここで気になるのは御願ができるのかどうかではないでしょうか?

気軽にお墓参りができる施設が多いとは言え、沖縄の納骨堂では、昔ながらの御願にも理解は深いです。

そのため、小さな沖縄の納骨堂スペースでも、焼香や御願行事はできます。

御願をしたい場合は、事前に施設管理者に相談をしながら、人の少ない日時を選んで、施設に伝えてください。

お坊さんに読経供養を依頼する場合も施設管理者に相談すれば、意外と受け入れてくれる施設が多いです。

さらに施設内の貸しスペースなどを利用して、親族集まって御願・ウサンデーをする家もあったりします。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は沖縄で納骨堂を選ぶ利点を体験談をもとにお伝えしました。

従来の沖縄の納骨堂は遺骨を一時的に保管しておくだけの意味合いが強かったですが、近年では本州と同じようにお墓としての納骨堂という位置付けになってきました。

沖縄の納骨堂では契約年数が定められた施設がほとんどですが、最後にお伝えした、夫婦で一緒に収蔵される事例では、多くの施設で先に亡くなった方の収蔵からカウントはされない施設も多くなりました。

最後に亡くなった方が収蔵されてから契約年数がカウントされる施設が多いので、ぜひ細かな部分まで確認してみてください。

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