家族への負担を減らす終活の必要性とエンディングノートに書く内容について

終活

近年話題にもなることが多い「終活=終末活動」について高齢者の間で認知はしている方は多いのですが、50代、60代の男女でも終活についてどうすべきか考えられている方が増えてきています。

家族のためにも自分のためにも、なんのために終活するのか、今一度考えてみませんか?

終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略で、人間が人生の最期を迎えるにあたって執るさまざまな準備やそこに向けた人生の総括を意味する言葉である。
引用:終活 – Wikipedia

終活を行う方々の理由として以下があげられます。

Aさん
近親者の迷惑をかけたくない
子供に大きな負担をかけたくない
Bさん
病気やけがなどで寝たきりになった場合に備えたい
終わり方は自分で決めたい
Cさん
これからの人生をよりよく生きたい
残る荷物の整理のことが気になる

その想いは大切ですが、一言で「終活」と言ってもその内容は多岐にわたり、その準備も人それぞれ。家族に負担をかけないよう、今をよりよく生きていくためにも気持ちよくこの世を去れるように終活は必要なのです。

私共みくにの発信するお墓のことについてブログを読んで頂くのも「情報収集」という観点から見れば終活の一つになるでしょう。

この記事では、終活についていくつかジャンル分けをして紹介していきます。それを踏まえたうえで、自分に合った終活の手順やプランを考えてみてはいかがでしょうか?

意思は人それぞれ!1つ1つ整理していくのが終活

家族会議

終活を考えるうえで、是非とも考慮して頂きたいのはご家族の総意とご自身の意思、もしくは故人の遺志です。「こうしたい」と思っているだけでカタチになっていくわけではありません。

明確な意思表示の方法としてさまざまな方法があり、その方法を自分の手で見つけ出していくのも立派な「終活」です。自分の人生を自分らしく終える為の方法は決して一つではありません。

まずは自分の意思の確認、次の段階で家族の総意をまとめていくことで家族の負担は軽くなっていくものですので円滑に進めていくようにしましょう。

介護や終末医療にかかる家族の心の負担

アクシデント

人は生きているうちに望んだ最期を必ずしも迎えられるとは限りません。人生にアクシデントはつきものです。だからこそ元気なうちに不測の事態に備えている事が大切です。

例えば「自分が要介護になり、意思の疎通が難しくなった時」家族にはどうして欲しいのかを前もって伝えるようにしておくと良いでしょう。

ここで「終末医療」に関して触れておきますが、終末医療は延命治療や尊厳死など家族にとって重くのしかかる問題です。家族の方は「これでいいのか?」と自分の判断に戸惑い苦しんでしまう可能性があります。

ご自身の大切な家族には辛い決断やその先に後悔を背負わせてしまうような事はさせたくありません。あらかじめ相談しておいて自分の意思を伝えておくことでご家族の心の負担も軽くなります。

アドバイス
医学の未来のための献体や臓器提供をお考えの方はその旨詳しく記載しておきましょう。ご家族が献体や臓器提供を拒むケースもあるのでこの件に関してはよく話し合うようにしてください。

個性を出したいときは家族の理解が必要不可欠

みくに1000型 破風墓

近年では個性的なお墓や葬儀の方法が増えており、そのバリエーションも豊かになっています。信仰している宗教や地域性、習慣などはさまざまですが、その枠にとらわれない自由な発想が最近注目されています。

故人の生前好きだったものや場所などさまざまな思いが込められているので家族にとってもかけがえのない、唯一無二の存在になります。こうした個性を尊重したタイプの葬儀やお墓はどのようにして生まれるのでしょうか?

自分の主張を少しも曲げずに完全にカタチにする事は難しいものです。そこに至るには、綿密な計画や自身の考えそして何より周囲(家族や親族)の理解があった事でしょう。

ご家族の方も頭ごなしに否定するのではなく、一つ一つかみ砕いて理解をしていくことで良い終活が行われていくものです。石材店やお墓の専門業者に足を運ぶ前に今一度家族と相談し自身の遺したいものについて良く話合うことが大事です。

どちらとも意固地にならずに冷静に個性を理解する事で「円満な終活」を心がけてください。

アドバイス
みくにでは、お墓の建立に関するお客様の声:インタビュー・動画をアップしていますのでよろしければこちらのページも参考にしてみてください。

葬儀方法やお墓のこと

葬儀やお墓の悩み

現在ではさまざまな葬儀方法があり、個性を重視する方やコスト重視の方など何を重視するかによって葬儀の方法や葬儀社の提案が大きく変わります。より確実にご自身で決めたいという方は「生前予約」などのシステムを活用しています。

葬儀社にご家族が関わる時には、悲しみの中でいろいろな判断を迫られます。心の余裕がない中での契約になる事が多いので、できるだけ冷静な判断をしてもらうためにも自分の意思をあらかじめ伝えるようにしておくと良いでしょう。

生前に余裕があればお墓を建てておくことをおすすめします。

アドバイス
お墓の建設には時間も費用も要します。自分の考えがまとまっている時に家族と相談して「家族で守り続けていけるお墓」を考えてみてはいかがでしょうか?

参考:お墓をつくりたい!沖縄でお墓を建てる前に知っておきたいこと

エンディングノートから始めてみよう

エンディングノート

「終活ノート」とも言われていますが、この「エンディングノート」を題材にした書籍や映画などもあるほど、近年では知名度を上げています。

自分自身の終活の一環としてエンディングノートを作成する方が増えていますが、このエンディングノートはどうやって作成するものなのでしょう?

また、何を書いたらいい物なのでしょうか?以下ではエンディングノートについて説明させて頂きます。

メリット

人間は自分の意思表示に言葉を使いますが、文字に起こして書いてみる事でより信憑性の高く、口頭よりも信頼できるものになります。

そして書くという作業をご自身の手で行う事で、自身の心と頭の中の整理にもなります。漠然としていくつもあるような問題も一つ一つ片づけていくことで解消できます。

エンディングノートを書くこと自体が大きな終活の手助けになっています。

デメリット

エンディングノートを書くにあたって反対に生じるデメリットは「何を書いたらいいかわからず、始められない」「書き始めたものの、面倒になってくる」などがあげられます。

上記のデメリットについては「わからない」が先行して手につかないように思えますが、誰でも最初は「わからない」が多いものです。

エンディングノートは、自分の歴史を振り返る事や自分の死後家族にどうして欲しいかなど箇条書きにする事からでもはじめてもかまいません。そこから広げていくと自ずと書きたい事が見えてくることがあるのです。

自分のプロフィールから書いてみる

思い出

中には自分の生い立ちから書き始める方もいらっしゃいます。書いている時に自分自身の人生を振り返りながら作成してみると、考えが整理整頓できて、書きたい事のヒントが見えてくるかもしれません。

名前、生年月日、血液型から始まり、出生地の事や晩年過ごした思い出深い地の事など、エンディングノートを書こうと決めた経緯やきっかけを書いてもいいですね。自叙伝のようで、故人の事を知りたいと思う家族にとって興味深いものになるでしょう。

エンディングノートは、作成者にとって「自分を振り返る良いきっかけ」になってくれるアイテムかもしれません。また、家族にとっては故人の亡き今少しでも故人の事を知れる「貴重な情報源」になります。

手元に置いておくことで「いつまでも忘れることなく心で生き続けていけるもの」になるでしょう。

小さな事でも、まずはメモをする

メモする

エンディングノートは自分が亡くなった時にこうして欲しいという願望や希望を記載されている方が多いようです。また法的な拘束力を持たない分、自由な書き方ができるのが魅力の一つです。

例えば収集家な方であればコレクションした物達の行方について書き留めても良いでしょう。些細な事でもメモしておくことで本当に必要な情報が見えてくるものですよ。

細かくメモすることで自分で終わりを決められるほか、家族の負担を減らすことができるのでノートの作成は、とても価値があるのです。

アドバイス
資産に関してのことは、シビアな問題なのでトラブル回避の為、法的拘束力のあるきちんとした遺言書の作成をおすすめします。

大切な人へのメッセージ

ありがとうのメッセージ

手紙のような文章や詩、一言メッセージなどさまざまなかたちで伝える方法もあります。口では照れ臭くて言えない事でも文字にする事で、相手にダイレクトに伝わる事があります。口下手な方がよく利用されています。

現在契約している案件

保険

生命保険や今持っているカードなどの解約についても触れておいた方が良いです。

ご自身で管理されている場合はなおさら、家族が把握しきれていなかった場合に少々手を煩わせることがあるので整理したうえで記載していきましょう。

以上がエンディングノートを作成するときに、記入しておくと良い事柄になります。

そのほかにも、個人的に伝えたい事を箇条書きでもいいので書き留めておくと、考えるきっかけにもなりますので、難しく考えず自分のタイミングでつくっていくようにするといいでしょう。

より詳しく終活に関する情報を得たい方へ

「終活のやり方が分からない」と漠然とした疑問に真正面からぶつかっていくのでは解決に向かうまでに貴重な時間を消費してしまうように思えます。終活は多岐に渡るので、答えは一つとは限りません。

世の中で最も怖いのは無知だと言った偉人がいます。その意味を考えると共感する部分がありますね。知らない事は怖い事…少し極端な思想のように思えますが実際はその通りなのです。

時間は大切なもの、物事を完遂するためには「残された時間を意識して」ゴールから物事を考えていけばいくようにしましょう。

パソコンやスマホで情報収集

パソコンで情報収集

情報の収集方法の一つとしてネットで自ら調べる方法があります。GoogleやYahooなどの検索エンジンでキーワードを入力するだけで知りたい事やそれに関連する情報が多く探せる時代になっています。ただ便利ではあるのですが、機械慣れしていない方にとっては難しい作業かもしれませんね。

例えば「終活」というキーワードで検索した場合、現時点で約1,200万件もの関連ページがヒットします。少し前にブームが到来したおかげでこのような莫大な数になっている事が想像できます。

そこには終活の意味やさまざまな情報が溢れています。自分に必要な情報を探して参考にしていくわけですが、膨大な数の検索結果から自分に合った情報を導き出すには少し苦労するもの。

そんなときは、あらかじめ自分の知りたいキーワードや疑問に思っている事などをまとめておいて調べるとスムーズにいくでしょう。

アドバイス
「終活+ご自分の地域」で検索すると、お住まいの地域にある終活センターやアドバイザーの情報も調べる事ができるので地域名で検索するようにするといいでしょう。

終活を専門とする機関に相談する

専門家に相談

近年では終活が話題になっていることもあり、その影響でお墓販売業者が終活アドバイザーを請け負う事もあります。関連した機関やお墓とのセットプランとして打ち出している業者があるのです。

お墓の専門家ですから終活の知識や経験も多く、お客様からすれば何とも頼もしい存在です。

パソコンが苦手な方は、直接出向いてカウンセラーのお話しを聞くと良いです。自分の知りたい情報をあらかじめメモしておくなどすると的確に伝わります。

話を聞いたうえで自分が何を始めるべきか考えるのも1つの方法です。

終活を始めている人に話を聞く

終活を始めている人

実際に終活を始めている方に話を聞くのも良い情報収集の一つと言えます。

友人や知人など身近な人のエピソードや体験談は、自身に当てはめて想像しやすいので非常に分かりやすいです。良いところも失敗談も留意点として自身の終活の参考にしましょう。

また、その時にお世話になった業者や機関の情報も聞いておくと自身の判断する選択肢が増え、より充実したものになるはずです。

まとめ

今回は「終活」について、さらには「エンディングノート」について書かせていただきました。

「終活」をいつ始めたらいいのかわからずに時間が経ってしまう方も多い事でしょう。自分の事なのでいつ始めるかは自分次第で区切りをつけるのも自分のタイミングです。

分からない事があればご自身で調べてみたり、専門機関に足を運んで聞いてみても良いでしょう。何よりもまず行動を起こす事が「終活」の第一歩です。

「終活」というとやる事が多く漠然としていて億劫になりがちですが、はじめの一歩を踏み出してみると案外「次はコレをしよう」と次の課題が自ずと見えてきます。もし、立ち止まってしまう事があれば「調査」する、もしくは「相談」が賢明です。

「終活」に正解や不正解はありません。

自分が後世に伝えたい事、家族に伝えたい思いをカタチにすれば良いのです。マイペースで構いません。ネガティブな事と敬遠せずに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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