身近な人だけで行う『小さなお葬式』。5つの種類とそれぞれの特徴

「小さな葬儀」というものはご存知でしょうか?

「小さな葬儀」とは、近年需要が高まってきている葬儀の形であり、従来の壮大な葬儀と比べて、より規模を小さくしてごく親しい方々だけに参列してもらう葬儀です。

これらの需要が高まっている背景には、故人の高齢化や葬儀への考え方の変化があります。
葬儀への考え方とは、従来の故人を盛大に送り出してあげたいという気持ちより、故人を送り出すまでより故人の寄り添ってあげたいという気持ちが高まってきているのです。

今回はそんな小さい葬儀を選ぶ際に知っておきたい種類についてお伝えしていきます。

なぜ今「小さな葬儀」なのか?

小さな葬儀が選ばれる背景には、前述したような故人や家族の葬儀への考え方の変化がありますが、その一方で、個人の高齢化によって小さな葬儀をせざるを得ないというケースもあります。

これはどういうことかというと、故人が高齢化し、その弔問に訪れる知人や友人も高齢なので、なかなか足を運ぶことができないという背景があります。

さらに喪主となる子の世代もすでに現役を引退し、葬家が意図していなくても、結果的に小さな葬儀になってしまうことがあります。

その他の理由として、終活が浸透してきていて、故人が生前に小さな葬儀を執り行うと決めて葬儀社と生前契約をしていたり、遺言書などでその旨の希望を遺すことも多くなったからです。

上記のような理由から近年小さな葬儀が高まってきているのです。

小さな葬儀にはどんなものがあるか

ひとくちに小さな葬儀といっても、葬儀社が名付けただけで厳密には決まっていません。一般的な小さな葬儀と呼ばれるものは参列者が5人〜30人ほどの小規模〜中規模までの葬儀をさします。

では具体的に小さな葬儀と呼ばれる葬儀にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

①直送
全てを火葬場で済ませるプランで、もっともシンプルで質素な葬儀と言えるでしょう。このプランには読経供養が含まれてないことが多いので注意してください。

②リビング葬
一般家庭やリビングなどを模した専用の会場や自宅のリビングで行う葬儀です。普段の生活環境に似た会場で行われるため、非常にリラックスして行うことができ、場合によっては会場に寝泊まりすることができるので遺族の負担が減ります。

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③家族葬
近しい親族や知人・友人のみでおこなう葬儀です。希望により、弔問やお香典をお断りしたりと自由に決めやすいことが特徴です。

④密葬
家族葬を済ませた後に、広い友人知人や会社関係者の方々へ向けて「お別れ会」という名目で改めて執り行うスタイルです。有名人の葬式などはニュースでよく見るようにこのスタイルを取っています。

⑤一日葬
通夜→告別式のように、本来であれば2日間かかる葬儀を1日で済ませるスタイルです。遺族などが高齢化し、2日間は体力的に厳しいという葬家の希望にあったプランです。

節約のためでもある小さな葬儀

実際に小さな葬儀を葬儀社にお願いする際に、細かな見積もりをしてもらわないと後々後悔するケースもあります。

そうならないために小さな葬儀を行う際の注意点があります。

①小さな葬儀の種類を知る

例えば、費用がとても安い「直葬」を選んだものの、あまりにも質素な内容で後悔したということもあります。

そうならないために小さな葬儀の種類を理解する必要があります。

②複数の葬儀社から見積もりを取る

見積もりを取った後に必ず詳細を確認してください。

詳細を確認した上で、どのようなものが揃っているのか、お供え花はあるのかをきちんと把握することが大事です。

御臨終から葬儀まで時間はあまりないですが、見積もりの金額だけをあてにせず、きちんと詳細を確認することが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は小さな葬儀を行う上での注意点をいくつかのポイントに分けてお伝えしました。

近年需要が高まってきている小さな葬儀ですが、安いからといって無闇にお願いするのもよくありません。

見積もりを取って詳細を確認して、葬儀内容を細かく確認することが大切です。

きちんと確認しないと、お供え花がなかったり、読経供養がなかったりと後悔することがあります。

小さな葬儀を執り行おうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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