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準備しておきたい備蓄品とご家族の防災ルールを確認しよう!
最終更新日 : 2021.02.24
災害が身近な今、普段から、ご自宅に防災用品を準備している方も多いかと思いますが、一度備えたら、そのあとは部屋の片隅に放置されている…なんてことはないでしょうか。防災用品は、災害時に使用できなくては意味がありません。
そこで、この機会に、ご自宅で眠っている防災用品があれば備蓄をひとつずつ点検してみましょう。そうすることで、新たに買い足したほうがよいアイテムが見つかるかもしれません。
また、結婚して間もないご夫婦で、これから防災用品を準備する場合は、おふたりの防災ルールもあわせて確認することをおすすめします。目次
<非常用持ち出し品チェックリスト>
<備蓄品チェックリスト>
さらにあると便利!な防災グッズ
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「防災品点検の日」とは
1923年9月1日に発生した関東大震災をきっかけに制定された記念日です。1年のうちで季節の変わり目とされる4回(3月1日・6月1日・9月1日・12月1日)、防災用品の点検を行って災害に備えようと、防災システム研究所の防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏が提唱したもの。
①最低限必要の防災グッズは?非常用持ち出し品もチェック
まずは、最低限そろえておきたい防災グッズをみていきましょう。災害時、備蓄は最低でも3日分は必要と言われています。
また、近くの避難場所に避難する際は、避難先で必要な物を非常用持ち出し品としてまとめておくと、いざという時に慌てなくてすみます。
<非常用持ち出し品チェックリスト>
避難する際に持ち出したい物をまとめてみました。避難場所まで移動することを考えると、あまりたくさん持つことはできません。
実際に袋やリュックに入れて、持ち歩けるか確認しておくことも大事です。まとめたものは、玄関など、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
ただし、寝室で災害に合った際、玄関までの道のりにガラスの破片などが散らばる可能性もあるため、スリッパや運動靴をベッド近くに備えておくこともおすすめです。
□非常食や保存食(レトルト食品・インスタント食品・アルファ米・乾パン・缶詰、栄養補助食品、あめ、チョコレートなど)
□飲料水(ひとり1日2~3リットルを目安ですが、持ち運べる範囲の量を)
□現金、預金通帳、印鑑、保険証(現金は公衆電話用の小銭も準備を)
□懐中電灯(ひとり1つあると安心。常に持ち歩けるサイズならなお◎)
□ヘルメットや防災ずきん
□携帯ラジオ
□ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
□簡易トイレ(1日5~7回行くと想定して、3日分×人数で計算)
□タオル(フェイスタオル2~3枚)
□ビニール袋、ごみ袋(半透明なら避難所でのプライバシー保護としても使える)
□衣類(下着、靴下、防寒・雨具になるもの)
□手袋(軍手)
□ライターやマッチ
□生理用品
□救急箱
□常備薬、持病の薬
※季節にあわせて「携帯用カイロ」と「毛布」が必要な場合も。避難所の環境によっては、寒い時期の防寒対策や保温として重宝します。
<備蓄品チェックリスト>
非常用持ち出し品と重複する物も多いですが、基本は、災害復旧までの数日間を自足できる物・分量を準備します。
食料品や飲料水などは最低でも3日分×人数。収納スペースに余裕がある、または、ライフライン復旧に時間がかかりそうな地域にお住まいの方は、1週間分×人数があると安心です。
□非常食や保存食(レトルト食品・インスタント食品・アルファ米・乾パン・缶詰、栄養補助食品、あめ、チョコレートなど)
□飲料水(ひとり1日2~3リットルを目安に)
□懐中電灯(ひとり1つあると安心。常に持ち歩けるサイズならなお◎)
□ヘルメットや防災ずきん
□ホイッスル(防災用救助笛は、コンパクトなサイズのものをお子様に携帯させても)
□携帯ラジオ
□給水用ポリタンク
□カセットコンロ、ボンベ(鍋またはフライパンも)
□ライトかランタン
□ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
□トイレットペーパー
□簡易トイレ(1日5~7回行くと想定して、3日分×人数で計算)
□タオル(フェイスタオル2~3枚、もしくはバスタオル1枚でも)
□食器(もしくは紙皿、紙コップ、割り箸)
□ラップフィルム(食器の上に敷くことで洗わずにすみます)
□ビニール袋、ごみ袋
□衣類(下着、靴下、防寒・雨具になるもの)
□手袋(軍手)
□ライターやマッチ
□運動靴や長靴
□生理用品
□救急箱
さらにあると便利!な防災グッズ
□ロープ
□ビニールシート
□水のいらないシャンプ―
□携帯用カイロ
□乾電池
※ロープやビニールシートは救助や被災家屋の応急処置として使用できます。
※懐中電灯や携帯ラジオ、携帯電話のモバイルバッテリー(電池式)などで使用する予備の乾電池があると便利。
※感染症対策として、アルコール除菌ジェルやシート、マスクも用意しておくと安心です。
※小さな赤ちゃんがいる場合は、上記に加え、「紙おむつ」「おしりふき」「粉ミルク」「哺乳瓶」「離乳食」をひとつのバッグなどにまとめて入れておきましょう。避難時にもすぐに持ち出せます。
【非常持ち出し品と備蓄品の参照サイト】 総務省消防庁防災マニュアル
②家の中と外の安全&危険な場所を家族会議で確認!
寝室に家具を置く時は、タンスなど大きな家具を置かないようにしていたけれど、実は、倒れたタンスや食器棚が部屋の扉などの入り口をふさいで、外に出られなくなる…というケースが。
分かっているつもりでも、あらためて家の中を見回すと「災害が起きたら、これって危険かも?」というポイントが見つかることがあります。落下や転倒防止、滑り止めシートといった対策がきちんとできているか確認してみましょう。
また、家の外のブロック塀や大きな看板は、地震で逃げる際に近寄らないように注意するなど、お子様がいらっしゃるご家族であれば、普段の会話で、災害時に気をつけるところを教えておくことも大切。
できれば、自宅周辺の防災マップを広げて、災害時の避難場所、避難ルートを確認しながら、家族会議をするだけでなく、お子様もつれて、実際に、自宅から避難場所まで歩いてみるというのもおすすめです。
【参照サイト】 東京都防災ホームページ
③ご家族やご夫婦で災害時の“防災ルール”を決めておく
防災グッズの備蓄だけでなく、災害時、最も大切なのが、ご家族やご夫婦で“防災ルール”をしっかりと決めておくことです。
災害時、ご自身の身の安全はもちろんですが、もしも、ご家族と離れた場所で災害に合った場合、ご家族の安否が分かるまで心配で、冷静な判断や行動ができなくなってしまうこともあります。
実際に、災害が起こると電話が通じにくくなったという事例も多数あります。ご家族との連絡手段として、インターネットを利用して被災地の方の安否確認を行う伝言板「災害用伝言板(web171)」などを有効的に活用しましょう。
会社で災害に合ったら無理に帰宅せず会社に留まる…など、ご夫婦でルールやパターンを決めて、お互いで認識しておくことが大切です。
「防災用品点検の日」ということで、必要な防災グッズから、災害時の防災ルールまでをご紹介しました。
備えておいた防災グッズを使う日が来ないことを願っていますが、もし万が一の時、備えておいてよかったと心から安堵するはずです。この機会に、ご家族全員で復習の意味も込めて、防災について考えましょう。
https://www.anniversaire.co.jp/brand/omotte/magazine/life/9238/
より記事を転用させて頂きました。