近年増えつつある霊園という選択肢。実際に選ぶ際のポイントと流れを解説

近年の沖縄では個人墓地から集合墓地に建墓、改葬する事例が増えてきました。これらは昨今の継承問題や無縁仏によるものです。

そのため、沖縄でも霊園の見学を行う方々が増えてきました。

霊園では施設が清掃などの管理をしてくれたりするので、そういった管理の問題を解決するためにも効果的な選択肢の一つでもあります。

そこで今回は沖縄でお墓を探す際に意識したいポイントをお伝えしていきます。

霊園でお墓を探す際の流れ

霊園でお墓を建てる場合、墓地見学をしてから決めるのが一般的です。

その上、霊園は信頼できる石材業者と提携していることが多いので、先に墓地を決めた方がその後の選択がスムーズに進みます。

基本的には複数の霊園に資料請求や見学をした上で、候補をいくつか絞って動くと後悔しません。

また、霊園は電話での資料請求やインターネットや広告からも情報収集ができます。

そのため契約の「資格」「条件」が自分の希望や現状と見合っているかを、まず確認しましょう。

比較的都会の墓地であれば、区画は小さいものの交通の便が良く、郊外の墓地であれば多少交通に時間は掛かるものの、区画も広く環境が良い、などのメリットデメリットがそれぞれあります。

資料を確認しながら、予算と照らし合わせてお墓を建てた時を想像し、希望に見合っているものをいくつかピックアップ、見学予約の電話をして、見学に行けば完璧です。

霊園見学の際にチェックすること

霊園見学時は、朝お墓に行く道中からお墓参りを想定して進めてみてください。

特に沖縄でのお墓参りは、清明祭や七夕などで交通量が多くなるため、その時の渋滞も考慮に入れる必要があります。

見学時には下記のチェックポイントを気に留めながら確認しましょう。

①設備

同じ時期にお墓参りを行うことも多い沖縄では駐車場の広さが重要です。さらに霊園は思いのほか広いので、休憩所やトイレの有無、墓前が広くない場合には、芝生の有無や広さもチェックしておくとよいでしょう。

②広さと予算のバランス

予算に見合う区画を案内してもらいましょう。霊園ではお墓の費用の他にも、永代供養を付加すれば永代供養料が掛かりますし、毎年の管理料も必要なので、ムリのない建墓がポイントです。

また、寺院墓地では管理料ではなく「お布施」とするお寺も多く、その場合は料金が明瞭ではありません。さりげなく「みなさんはどれくらいお布施を出しているのでしょうか」と住職に聞いてみるのも良いでしょう。

③交通の便

沖縄でのお墓探しの場合、ほとんど車での移動になりますが、高齢になると免許返納をする方も増えてきました。その場合はバスなどの交通機関も確認して検討すると良いでしょう。

④墓地や周囲の雰囲気

これらは感覚的になってしまうのですが、霊園内の様子や周囲環境によってはお墓に足が向かなくなることもあります。毎年、子どもや孫まで気持ち良くお墓参りを行うためにも、訪れて気持ちの良い環境を選んでください。

⑤スタッフの対応

法事や納骨など、気軽に相談しやすい環境が整っているか、寺院境内墓地であれば、住職さんとの相性は最重要事項と考える方も少なくありません。

墓地の種類によって違う注意点

集合墓地には「民営霊園」「公営墓地」「寺院境内墓地」の三種類があります。

沖縄では、まず個人墓地探しや石材店へ足を運びましたが、集合墓地で建てるならば、これらの三種類から選ぶことになります。

下記の種類による注意点、確認事項をチェックしてみましょう。

①民営霊園

金額は明瞭で宗旨宗派を問わず、最も自由度が高くなります。
一方でお墓の価格帯は公営墓地よりも割高になりやすく、建墓後も年間管理料が掛かります。
しかし、年間管理料の相場は平均して1万円ほどです。

②公営墓地

自治体などが運営する公営墓地では、遺骨がなければお墓を建てられない施設もあります。
生前にお墓を立てること検討している場合には、一度確認をしてください。

③寺院境内墓地

寺院境内墓地では、そのお寺の宗旨宗派に入り、檀家にならなければなりません。
葬儀の読経供養や戒名など、宗教的な儀式は相談しないと、後々納骨できないなどのトラブルにもなります。

ここでは年間管理料はかかりませんが、お布施が必要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は沖縄でお墓を選ぶ際のポイントについてお伝えしました。

基本的には資料請求や墓地見学をして、予算や広さ・交通の便を考慮して決めていきます。

最近の沖縄では個人墓地を建てることが難しくなりました。

これから霊園や寺院墓地の需要が高まっていくことになりますので、ぜひこれらのチェックポイントを参考にしながら、墓地を選んでみてください。

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